こんにちは、サメさんPTです。
今回は『新人の教育について』説明していきたいと思います。

新人や若手セラピストの教育に悩んでいる中堅・管理職向けの記事になります
最初は、新人や若手セラピストの治療技術向上を目的に記事を書き始めたのですが、いつのまにか話が新人教育に脱線してしまいましたので、今回は私が(私の勤務する病院が)新人にどのような指導をしているのか、お伝えしたいと思います。

新人教育がしっかりしているかどうかは就職先を決める上でとても重要なポイントです
昨今の理学療法士
今までは自己研鑽のために勉強会へ参加したり先輩に直接指導を受けたり、参考書を購入したり…
自分の知識を深めることで患者さんへ質のよいリハビリテーションを提供してきました。
そんな私も今年でPT15年目となり、今では人材育成をする立場になりました。
長年実習生や新人を指導する上で思ったことがあります…。
あまりこうゆう発言はよくないとは思いますが…。ここ数年でセラピストの質が低下している印象を受けます。

同世代や先輩からよく言われます…
もちろん『Twitter』や『YouTube』等を活用し、私よりもたくさんのアウトプットを繰り返しながら知識や技術を高めている若者もたくさんいます!!
出来る人とそうでない人の差が昔よりはっきりとしてきたといったほうが伝わるかもしれません…。
実習生の現状
最近は診療参加型臨床実習:CCS(clinical clerk ship)の導入により、いい意味でも悪い意味でも新人の知識や技術にかなりムラがあるように感じております。

実習生の勉強時間は1週間で45時間以内です
また、法律で実習生の1週間に勉強にあてられる時間は45時間以内と制限されています。
残りの勉強時間 5時間(1日2.5時間)
実習先で教わった内容を復習する時間(実習から帰宅した後)は、ほぼ0です(笑)
なので、実習で教わったことは実習中の貴重な臨床時間をつかって復習させます。
仮に土日が休みの実習先であれば、土日に勉強出来る時間は合計5時間…。
正直、今時の小学生よりも勉強時間は少ないんです…。

私だったらちゃんと知識のある人にリハビリしてもらいたいかも…
私には小中学生の子供がいますが、小学生の自主学習の目安はご存知でしょうか?
目安としたい小学生の勉強時間は「15分×学年数」

出典元:はぐくむ(小学館HPより)
もちろん自主的に勉強する実習生もいますが、上記を理由に勉強しない実習生もたくさんいるのは事実です…。
このままでは私の勤務している病院でも、セラピスト間の差が開いてしまうと感じたので、最近新人教育に本腰を入れることにしました。

新人は自分から質問しろ!
先輩の背中をみて、技術を盗め!
なんて時代はもう終わりましたよ…(笑)
新人に対する教育方法
私が勤務している病院では、患者さんに提供するリハビリが担当するセラピストによって極力差がでないようにするため、ある程度手技を統一しています。
そのため、入職したらROM-exの練習を行います。練習は、教育係の先輩達が新人に個別指導しますが、ポイントは先輩「達」がという点です。

主観が入らないよう、たくさんの先輩からアドバイスをもらいます
特に可動域制限がADLの阻害因子となるような症例については、経験年数や解剖学的な知識を考慮し、『あなたになら任せられる!!』と思ったセラピストに症例を担当してもらいます。
また、自分から『〇〇の勉強中なので、〇〇のような症例を担当してみたい!』と自主的に言ってくれるような雰囲気作りを心掛けています。
今回は割愛しますが、ラダー教育を基本としてセラピスト全体の教育方針を定め、個別指導として治療技術の習得を先輩セラピスト指導のもと行うということを実践しています。

ラダー教育の一環にオンラインセミナーの視聴もあります
今後、この『個別指導』にあたる内容を記事にしていこうと思います。
私自身も新人や若手にアウトプットしたり、こうして記事にすることで再学習できるかなと思いシリーズ化を思いつきました♪
今回主にシリーズ化として記事にする内容は以下を考えています。
・膝関節
・股関節
・手
・手関節
・肘関節
・肩関節
・体幹
まずは足関節について記事にしていきたいと思います。
最後までブログを読んで頂きありがとうございました。
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