こんにちは、サメさんPTです。
臨床実習指導者講習会に参加してきました。

1年以上前に受講したんですけど
記事にするまで時間がかかってしまいました…
従来の実習では症例を担当し、評価項目や治療内容を考察していく方法を行っていました。時間をかけてレポートを作成し、深く掘り下げていく学習です。
どちらかというと臨床内容よりもレポートの出来を重視していました。
また、以前は 実習=地獄 が当たり前で、根性を鍛えるために実習をクリアするみたいな悪しき風習がありました。

あれは本当に辛かった…
二度とやりたくないですね
しかし…時代は令和!!
世の中でも子供のしつけのあり方が大きく変わり、『叱る→褒める』 が当たり前になりました。叩いて躾けをするのは今では虐待です。
理学療法士の世界でも、従来の見学型臨床実習から診療参加型臨床実習へ ❝クリニカルクラークシップ(clinical clerkship:CCS)❞ 移行するにあたり、今までの指導方法がガラッと変わりました。
そこで、PT・OT協会はHPでもCCSへの移行を進めるとともに、実習指導者は講習会への参加を義務づけました。
今回は『臨床実習指導者講習会』でどのような講義を受けたのか、主観的な意見も含めお伝えしていきたいと思います。
臨床実習指導者講習会とは
2020年度からの理学療法士作業療法士学校養成施設指定規則及び関連諸規則の改正によって、臨床実習指導者は、厚生労働省の承認を受けた講習会を受講することが義務付けられました。
詳細は『理学療法士作業療法士臨床実習指導者講習会の開催指針』に記載してありますが、概括すると
⇨ 実質的な講習時間の合計は16時間以上(2日開催)
受講対象者
⇨ 実務経験4年以上の理学療法士、作業療法士
講習会の形式
⇨ ワークショップ(参加者主体の体験型研修)形式で実施
講習会におけるテーマ
⇨ 定められたテーマであること
こんな感じです。
プログラム
私が受講した講習会は、下記の日程で開催されました。
講義と記載している部分は座学です。
演習と記載している部分はワークショップ形式で実施されていきます。
各グループに世話人が配置され、進行がスムーズにいかないときはサポートをしてくれます。そして…2日間かなり缶詰状態です。
グループワークは各自役割があり、積極的に発言が求められる場となっていて、私は得意ですが苦手な人にとってはかなり苦痛かもしれません…。

がんリハの研修に似ています
講習会内容
大まかにですが、
①カリキュラムの見直し
②ティーチングとコーチングの使い分け
③臨床実習における指導者の心構え
④ハラスメントについて
⑤臨床実習の到達レベル
⑥実習生の評価
上記内容についての説明が個人的には印象に残っています。

③~⑥は次のブログで記載します
カリキュラムの見直し
1)総単位数の見直し
高齢化の進展に伴う医療需要の拡大や、地域包括ケアシステムなど、理学療法士、作業療法士を取り巻く環境の変化への対応や、臨床実習の拡充などによる質の高い理学療法士、作業療法士を育成するため、総単位数を以下のとおり見直す。
・理学療法士(PT) 93単位以上から101単位以上へ引き上げ
・作業療法士(OT) 93単位以上から101単位以上へ引き上げ
2)臨床実習施設の要件
指定規則に定める臨床実習については、実習時間の3分の2以上は医療提供施設において行うこと。ただし、医療提供施設における実習の2分の1以上は病院又は診療所で行うこと。
また、訪問リハビリテーション又は通所リハビリテーションに関する実習を1単位以上行うこと。
3)臨床実習指導者の要件
実習指導者は理学療法、作業療法に関し相当の経験を有する理学療法士、作業療法士とし、免許を受けた後5年以上業務に従事した者であり、かつ、厚生労働省が指定した臨床実習指導者講習会等を修了した者とする。
4)臨床実習の構成、方法等
臨床実習の構成は、原則として、見学実習、評価実習、総合臨床実習をもって構成することとし、評価実習、総合臨床実習については、実習生が診療チームの一員として加わり、臨床実習指導者の指導・監督の下で行う診療参加型臨床実習が望ましいとする努力規定等を追加する。
引用元:日本PT協会臨床実習指導者講習会プログラムより
要約すると…
訪問リハor通所リハの実習が1週間追加
指導者は講習会の受講が必須
診療参加型臨床実習を極力採用してね

こんな感じです
ティーチングとコーチングの使い分け
次項の『指導者の心構え』と少し被るところはありますが、ティーチングとコーチングを使い分けることで、強い信頼関係を創ることが出来るそうです。

ん~。。。いまいちよく分からないな…
私の愛読書『アオアシ』にわかりやすい説明があります。
引用元:アオアシ(11巻P34)
頭ごなしにこちらの知識を押し付けても、実習生の頭には残りません。
相手の話をまずしっかり聴いてあげること、それから知識を提供し、相手の視点を広げるようなアドバイスをしてあげるといいそうです。

オープンクエスチョンを意識することが大事です
例)「いつ頃からそんなふうに感じるようになったのですか?」
「どのようにすると上手くいきそうですか?」
つづく

いつもこんなんばっかですいません
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