こんにちは、サメさんPTです。
今回は
『8人制サッカーの戦術的な話』をしていきたいと思います。

よろしくお願いします
前回の記事で少し触れた内容が以下になります。(前回の記事についてはこちら)
個人戦術
チーム戦術
今回は、私が推奨する『3‐4‐0』フォーメーションについて説明していきたいと思います。
個人戦術やチーム戦術についてはまたの機会に記事にしたいと思います。

ごめんなさい
あくまで解釈には私の個人的な意見が含まれていますので、ご容赦下さい。
3-4-0フォーメーション
賛否あると思いますが、結論から申し上げると0トップとは『苦肉の策』です。
説明なんて聞かなくていいからはやく戦術の事を知りたい!という人はこちらから記事にとんで下さい。

偽9番とも呼ばれてるね
イタリアのローマがトッティを偽9番として0トップを採用した時はFWモンテッラの負傷
スペインのデルボスケ監督が0トップを採用した時もビジャの負傷とトーレスの不調
バルサのグアルディオラの時はポゼッションを重視する過程で0トップを採用したとも考えられますが、ロナウジーニョやデコの放出により『個の力からチーム全体の力』を余儀なくされたため

この時はメッシもちゃんと守備してたんだよな…
上記で一番成功したのがバルサだったので、バルサのようなスペクタクルなサッカーに憧れ、その後ポゼッションや0トップを採用するチームが現れました。
ですが戦術的な側面を分析してみると、結局チームの台所事情によりやむを得ず0トップを採用しているチームばかりです。
では、8人制サッカーに0トップを落とし込んでいきましょう。
これが8人制サッカーにおける0トップフォーメーションです

いわゆる『3-4-0』ですね
ローマの0トップよりバルサの0トップにイメージは近いです。
具体的な話をする前に、0トップについて少し補足をしたいと思います。
0トップ?偽9番?
0トップと聞いてまずどんな考えが浮かびますか??

FWがいないってことでしょ?
では偽9番とは??

え!? にせものの背番号…。わかんない
サッカー初心者であればあまり聞き慣れない言葉だと思いますので、解説していきたいと思います。
0トップとはFWが前線の位置にいない状態のことです。
3-4-0は、本来3-3-1の『1』であるFWが、中盤に落ちてきた状態と考えて頂けるとわかりやすいと思います。
0トップとは、FWがいないという事ではありません。
FWが中盤の役割もこなすということです。
FWの本来の動きは
相手を背負ってボールを収める
常に裏を狙ってゴールを決める …等
守備時は
パスコースを限定させる …等
です。この役割に加えて、中盤の動きもこなさなければなりません。

えっ、、、めっちゃ大変じゃん。
ここまでの役割を一人に任せるのは、不可能に近いです。
なので、FWの動き(守備時の)は⑤⑦の選手に助けてもらいます。
次は偽9番について説明します。
直訳すると、CFだけどCFじゃないよってことです(笑)
先程の0トップの記事を見て頂けていれば、なんとなく意味は通じると思います。
9番の役割(CF)をすると相手に思わせておいて、実は8番や10番の動きをする
というのが0トップの選手(偽9番の選手)に求められる動きです。

じゃあ、偽9番をこなせる選手ってかなり限定されるね
トッティやメッシ、最近だとフィルミーノが偽9番として活躍していると思います。
南アフリカW杯の時、本田圭祐も偽9番の役割をこなしていましたね。
現在だと、サッカー日本代表の南野拓実選手も、偽9番の選手として活躍出来る能力を持ってますね。
クロップ監督に評価されリバプールに移籍出来たのは、この能力を評価してくれたからだと思います。

あとは攻守の切り替えの早さ
南野の一番の武器だね!
サッカーの番号について
先程から番号がちょくちょく出てきましたね。
サッカーではポジションがおおまかな番号で決められています。
2番:RSB
3番:LSB、CB
4番:CB
5番:CB、DMF
6番:DMF、LSB
7番:RMF、RWG、OMF
8番:OMF、DMF
9番:CF
10番:OMF、ST
11番:LMF、LWG、CF
出典元: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
国によって多少の違いがありますが、概ねこのような番号表記となっています。
偽9番の『9番』という数字は、ここから生まれました。
他には『偽SB』『偽10番』『偽CB』などがよく耳にする言葉ですね。
偽10番 … トップ下から離れてプレー(両WG、両MF)
偽CB … 攻撃時、ポジションを1つ上げDHの役割
『3‐4‐0』の基本的な戦い方
では、ここから具体的に3-4-0フォーメーションの活用方法を教えていきますね。
今回の8人制サッカーにおける3-4-0システムも考え方は一緒です。
1トップで張れるFWがうちにはいない
中盤でボールを受ける選手がいない
個で勝負できる選手がいない
チームとしてビルドアップする技術が全体的に足りない…等
上記の理由で相手チームの3-3-1に勝てない。どうすれば勝つことができるのか…。
その試行錯誤の末に『3‐4‐0』というフォーメーションが生まれました。
『3‐4‐0』フォーメーションの最大のメリットは数的不利を作らないことです。
常に数的同数を作り、局地的に数的有利な状況を作って下さい。
もちろんサッカーは8人対8人でやりますので、基本的には人数は同じです。
数的有利を作るには、必ずどこかのポジションでリスクを冒す必要があります。
前線で数的有利を作るためにラインを高く設定し、ハイプレスでボールを奪う戦い方が『3‐4‐0』には求められます。

思った以上に危険な戦い方です
考えはゲーゲンプレスに似ています
では具体的にどのような戦い方をするのか、解説していきたいと思います。
このフォーメーションの特徴は、いかにボールを奪取してから少ない手数でゴールを奪うか
なので、守備ありきの戦術です。
相手にボールを持たせ、チームとして『ここで取る』と決めた場所でボールを奪いきることが目的です。

格上相手に使う戦術です
①(GK)や③(相手CB)がボールを持っている時は、チェイシングには行きません。
行くぞ!と思わせる程度でOKです。
次に⑤か⑦の選手が広がって受けるような状況を作らせ
⑤か⑦の選手にパスを出させます
ここでボール奪取!!
相手のフォーメーションが多少違くても、基本的は考え方は一緒です。
ボールを誘導して、サイドライン際に追い詰めてボールを奪う
あえてマークを緩くつかせ、パスしても大丈夫だな!と油断させ、パスが出た瞬間に全力でマークに行く感じです。
そして、ボールを奪取したら少ない手数でシュートまで持ち込んで下さい。
シュートを打たずにボールを奪われてしまうと、逆にこちらのピンチになります。
シュートが外れても構いません。一度プレーを切って下さい。
以前の記事でも触れてますので参考にしてみて下さい(記事はこちら)
以下に注意点をまとめてみました。
ちなみに、この3-4-0には大きな欠点があります。
中盤に人数を割いているので、
両サイドへのロングボールには対応出来ません💦
画像でもおわかりだと思いますが、ハイラインを保つため、実質1-4-2のようなフォーメーションとなります。
〇スペースにロングボールを蹴られるとこちらの守備ラインが下がってしまうので、対応が厳しくなりプレスが無効化されます。
②③④のDFラインからロングボールを多用するチームが相手の場合、3-4-0はやめましょう。
ですが…。 相手はロングボールを多用することはないと思います。
理由は単純です。
こちらを格下だと思っているからです。
ただでさえ育成年代ではビルドアップやポゼッションを重視する指導を行います。
ましてや強豪チームであれば尚更です。相手のハイプレスサッカーをパスや個人技で崩そうとしてきます。
ロングボールで逃げるようなことはプライドが許さないからです。
だから弱者の私たちはそこを逆手に取り、ジャイアントキリングをしましょう(笑)
次は攻撃面です。
両サイドが高い位置をとって中央のスペースに走りこむようなスタイルです。
パスも足元でなくどんどんスペースへ出します。
パスが通らずスローインとなってしまっても構いません。
ここから相手を『嵌めて』一気にゴールを目指しましょう!!(過去の記事を参照してね♪)
まとめ
今回は8人制サッカーの戦術的な話について説明しました。
3-4-0フォーメーションの活用方法については賛否あると思いますが、あくまで弱者が強者に対してなりふり構わず勝ちに行くための最終手段だとお考え下さい。
実際の0トップとは考え方が全く違いますのでご注意を(笑)

育成のためではなく、勝つための戦術なので…
次回は相手のフォーメーションにあわせた、より具体的な戦術方法を説明していきたいと思います。
最後までブログを読んで頂きありがとうございました。

ありがとうございました
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